エコツーリズム国際大会2013in鳥取

International Ecotourism Conference 2013 in Tottori

主催:鳥取県エコツーリズム国際大会2013in鳥取 | 共催:NPO法人 日本エコツーリズム協会 | 後援:環境省 農林水産省 観光庁     

【レポート】第1回アジア国立公園会議に参加しました!

2013年11月13~17日、第1回アジア国立公園会議が仙台市にて開催されました。この大会に「エコツーリズム国際大会2013in鳥取」実行委員会事務局から3名が参加し、「エコツーリズム国際大会2013in鳥取」および「とっとりスタイルエコツーリズム」についてのPRを行いました。





第1回アジア国立公園会議って?

第1回アジア国立公園会議は、経済発展の著しいアジアにおいて、保護地域の管理関係者をより幅広い関係者とつなげ、アジアをはじめとする世界の国立公園と保護地域における課題への解決策を見いだすことを目指した会議です。

保護地域を代表するものとして一般に知られている「国立公園」という言葉が用いられていましたが、 国立公園だけではなく、すべての保護地域(原生自然環境保全地域、自然環境保全地域、国立公園、国定公園、都道府県立自然公園、鳥獣保護区、生息地等保護区、名勝・天然記念物、 文化的景観、保護林、保安林、特別緑地保全地区、ラムサール条約湿地、世界遺産、ユネスコエコパーク、ジオパーク、地域の自主的な管理区域など)が議論の対象となっていました。

アジアを中心に46の国と地域の参加していました。大会で使用される言語は英語で、全体会議は同時通訳もありましたが、配布資料やワーキンググループは全て英語のみの本格的な国際会議でした。






大会の内容としては、大きく基調講演、ワーキンググループ(分科会)、エクスカーション(三陸復興国立公園の取組を視察)に分かれ、2013年11月13~17日の5日間開催。内容は、来年度にシドニーで開催される第10回世界国立公園会議に向け、アジアとしての統一的な提案をするための議論が中心でした。生物多様性を担保する保護地域を一定割合で設定し(日本では国立公園を中心に)、保護活動をどう実現していくのか、具体的にはCOP10の愛知ターゲット(目標)11の実現に向けての取り組みが議論されました。

基調講演では、国連大学上級副学長の武内和彦氏から、国の中央環境審議会での今後の国立公園のあり方についての発表がありました。従来の国立公園は原生自然の保護や大規模な開発から保護することが中心的な役割でしたが、これからは、生物の多様性や文化も保護対象にすること、里山や里海の保全と活用、自然や風景の再生・修復も重要な役割であること、また、利用の増進を促進するため、エコツーリズムの取り組みを進めることを発表されました。従来の行政主導から、地域の人や利用者との協働を進めていくことも発表され、「エコツーリズム国際大会2013in鳥取」との考え方の共通点が多く見られました。当大会には「エコツーリズム国際大会2013in鳥取」実行委員会事務局より3名が参加し、「エコツーリズム国際大会2013in鳥取」および「とっとりスタイルエコツーリズム」についてのPRを行いましたが、多くの外国人参加者からも鳥取県について高い関心を持っていただきました。

会場の様子

開会式:石原伸晃環境大臣から開会の挨拶がありました。


登山家の田部井淳子さんから「登ろう、日本の山へ」というテーマで基調講演がありました。
田部井さんは世界で初めてエベレスト登頂に成功した女性ということで、登山道・山頂でのごみ問題などをご自身の経験からお話して下さいました。


国連大学上級副学長・中央環境審議会会長の武内和彦氏の基調講演「三陸復興国立公園の創設-自然共生社会の実現を目指して」。今後の国立公園のあり方について発表されました。


ポスターセッションの様子

ポスターセッションでの鳥取県ブースには「エコツーリズム国際大会2013in鳥取」実行委員会事務局より3名が参加し、「エコツーリズム国際大会2013in鳥取」および「とっとりスタイルエコツーリズム」についてのPRを行いました。国内外の参加者から鳥取県について高い関心を持っていただきました。




他のブースの様子です。
国内外の国や地域から約90のブースが設置され、各地の事例発表が盛んに行われていました。






来年はシドニーで、世界国立公園会議が開催されます。
ちょうど1年前に開催された当会議では、アジアにおける経験を踏まえ世界に対してメッセージが発信されたと思います。
参加者の皆様、お疲れ様でした!

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